映画「少年、機関車に乗る」タジキスタンっぽい音楽が鳴りながら父に会いに行く軽悪ガキ兄弟

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高校生と小学生の兄弟が機関車で父に会いに行く。中東っぽい雰囲気やBGMにリラックスできるができるが何気にシュール。何せ私はタジキスタンのことをよく分からないので真面目な風景なのかギャグなのかよく分からない。知らない国の映画はそういう楽しみがある。

私はストーリーを覚えない

荷物を強奪し収監所に投げ込む青年たち。何やらそういう危ない仕事をしている。生活が苦しいのかもしれない。その青年の中の一人には弟がいる。どんくさい弟だ。弟は授業で立たされ、家に帰ると観葉植物の土を食う。まぁ小学校入学したての男児の中にいないことは無いタイプだ。

兄はそんな弟を遠くに住む父に預けてもらおうと考える。貨物列車に乗って。いや、貨物列車じゃなかったかもしれないが、明らかに旅行列車ではなくてイメージ的には軽トラの荷台や木の荷物置きが並んだ列車だ。そこにポットの行商とか女とかが乗ってはどこかで降りてゆく。駅とかがあった記憶はない。弟は女の着替えを覗いたり列車のボタンを勝手に押したりして怒られる。ポットの人には特に何もしてなかったな…ただ、行商人は床の中央が抜けた細い廊下から荷物を道幅いっぱいに持って登場する。道中はそんな風に不思議で、どこかのどかだ。白黒で質感がよく分からないが砂漠っぽくて土か石で作った建物が並ぶ風景を、中東っぽい太鼓と不思議な倍音のギター楽器が流れるなかを列車が動く。
うとうとするのに丁度いい塩梅。

実際ちょっと寝たので、父に会って終わりかと思ったら、そこからがそこそこある。父は医者っぽくてつまりナースっぽい女のひとがいて、あれはどんな距離感だったのか分からないがいい気持ではないと思う。さすがに親子三人で人気のない川でパンツ一枚で水浴びするときにはあの女はいなかったのだが、子供二人の気持ちはどうだったのだろうか。

客観的に見てて微妙な気持ちのまま列車でまた住んでいる街に帰る。このシーンの構図がバッチリ決まっていた。

見どころ

タジキスタンっぽい風景とBGM

タジキスタンのことはあまりピンと来ていませんが、道中はかなり~~スタンっぽいイメージと合致しています。だけど街は街っぽい。パリの公園が暖かめの地域にあるような感じ。

兄弟の気持ちとか

雰囲気がかなりリラックスできる感じであまり気にしていませんでしたが、今思うと「高校生と小学生の兄弟が遠くの父に会いに行く」なりの感情の描写や布石はかなり打っていて、もう一回見るときはその点もちゃんと考えてみたい。

シュール

先述の行商人の家とか、公園にある頭の上で回すタイプのルーレットとか、採石場みたいな公園で映画ごっこする陽気な人とか、普通にタジキスタンの日常風景だったら申し訳ないですが、人物などがちょっと不思議な感じでした。

タグ付け

異国情緒 父に会いに行ったら女がいた 悪ガキ チル感 バフティヤル・フドイナザーロフ監督 1991年

異国情緒補正は感じるけど状況やキャラはバッチリ立ってて飽きない。音楽がリラックスできる感じでシーンもちょうどよく不思議なので頭がリラックスしてきます。

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