体調が良くなったと実感したのは、行動力や決断力が上向きになったときである。飛行機の予約だとか、連絡だとかすんなりできるようになったり、気持ちが出かけたくなったり生活の停滞が一気に解かれた。
せっかくの誕生日だったのだが、映画に行くよりもどこかに出かけたい気分になってしまった。椅子に座るのではなく立っているような行動。ショッピングである。古本屋に行くことにした。じっくりと本棚を物色。郷土史やら、硬派寄りで堅苦しい並び。誰か引き取り手がいると良いのだがと思いながら汗がにじむ。多少涼しくなったこの頃だが、店内はほんの少し埃っぽい上にクーラーが作動しておらず暑い。おまけに、店の奥からは微妙な音量でJPOPが流れている。かばんの中でラジオが鳴っているいるような気がしてむずかゆい。実際に幾度もかばんに耳を当ててしまった。バックヤードに近づくにつれ、それが本人歌唱ではないカバー曲だと分かる。曲は不規則にスキップされているので、店主はなにかの目的を持って聞いている可能性が高い。どういうつもりなのか。古い雑誌など気になるものがあったが場所を取るので迷う。映画のパンフレット2冊、幻の湖と実写版マリオブラザーズ。あと、ちらほらと書き込みが見られる立花隆の本。1980年代の人工知能の本。等を買う。映画館に寄るがちょっと時間が合わなかった。汗も気になったので帰宅してシャワーを浴びる。夕食にピザとケーキを食べたら思ったより多くて腹が重い。外に出てしばらく歩く。微妙に映画に間に合わなかった。
翌日、気力が十分あるので生産的なことをしようと思い立つ。なんとなく直感で、使っていないラップトップにLinuxを入れることにした。ディストリビューション(Linuxは種類が多いので選ぶ余地が多い)は適当でも良かったと思うが、念の為実績確認。使う予定のラップトップの型番で検索するとブログ記事が複数見つかる。特にトラブルポイントもなく導入できるようだ。しかし実際にはそうは行かない。多少壊れ気味なのでBIOS画面に行くまでに待ちぼうけを食らったり(どれくらい待ったら電源を入れ直すかはセンスが問われる)、パーティションの設定に悩んだり、なんかうまく行かなかったので数回やり直したり、部屋の整理をしながらやりたかったのだが結局つきっきりになってしまった。だが、小さいスマート端末ではなく作業に丁度いい大きさのPCを抱えると非常にしっくりくる。やってよかったと思う。
翌日。長島美術館、ぞ展を見に行く。ある程度固定化されたメンバーなのだが軒並み気に入っているし新しく見る作家も面白い。楽しそうなのだが背景の桜島が噴火して大変な絵も面白かった。
その後、山を降りて喫茶店に行く。誕生日に行きそびれてそわそわしていた。しかし、トイレに行きにくい店であり、終盤は飲み食いするスピードが多少乱れた。普段より一気に飲み物を喉に通すと味の芯が太くなって新鮮だった。近くの公園には紙があり、事なきを得た。ベンチに座り、ひと仕事終えた気持ちになる。なにごとも、ひと仕事終えた場合は公園の風景が一番良いのだろうと思い、中学生のボールけり遊びを見ながらサッカー以外にボールをけるゲームはないのかと考えていた。近遠さまざまな距離にボールを蹴り、たまに手を使うバランス感覚はなかなか完成度が高い。ランニングコースでは小学生が寝そべってケタケタ笑っている。
mado.の展示を見る。細かい絵とジュエリー作家の共同展。絵描きの方の作品は以前から見たことがあった。今回は、シルバーにする過程で線が普段の線画より太くなっていたり、プロレスラーの写真の上に絵を乗せていたり新鮮な組み合わせで面白かった。
帰宅後料理、朝作っていたきんぴらが勝手に美味しくなっていた。焼肉のタレがなかったので、適当に作ると美味しかった。刻みニンニクを油で炒めたときの感覚がダイレクトに伝わる。キャベツは蒸し、豚肉は豚肉だけで焼く。肉と野菜を分けると焼肉っぽい。
Linux,かんたんな設定でSteamからWindows用のゲームが起動できたのでうれしい。もしかしたらライブ用の機材としても使うかもしれない。

