※日記がとびとびになっているが気が向いたときに埋める…と思う。
両親に余計な気を使ったばかりに少なからず楽しみにしていた予定がフイになって虫の居所が悪かった。バンド仲間周辺でフリーマーケットがある日だったので何かいいものがないか見に行く。しかし、会場のスタジオのドアを開けた瞬間目に入ったのはカウンターでスマートフォンを触る大野だった。彼もギター等を格安で出品していた。彼の特性的に買い戻すような気がする。それは本人の勝手なのだが、自分が所属するバンドのメンバーの金銭感覚は気になるものだ。話を戻そう。やはり心の沸点が下がっていたのかダラダラ(決してダラダラとしていたわけではない)としていた大野に軽く逆上する。去年私にメタルゾーンを売ってくれなかったことも思い出す。和やかな催しなので別に休んでいてもいいし、今更過ぎたことを持ち出すのも野暮ではある。ただボルテージが上がるばかりなので外に出た。余談だが、後日、大野のギターは彼の別のユニットのメンバーの手に渡った事を知る。それなら買い戻すのも楽だろうと安堵するも、私にはメタルゾーンを売らなかったのにと悶々とすることになる。
憂さ晴らしに書店を歩く。一周して端末を検索し、目的の本はまだ発売日ではないと知る。その後、気になっていた本を見つける。コロナ禍のとき配信で見て以来、贔屓にしていたピン芸人の小説である。ぱららと読んでみると、文体があまりにも彼のネタをするときの語り口だった。じゃあユーチューブで動画を観るほうが有意義だろうと、本の存在意義に眉間にシワが寄る。ユーチューブじゃなければ、本人のオーディブルが良かろうとも思うが、きっと売れなければオーディブルとかにはならないのだろう…だったら買わねば。ここまでがワンターンの思考である。落ち着いているときなら、ユーチューブでじゅうぶんだろうなぁ…のセンテンスで終わっていたような気がする。怒りは人間の思考速度を速くすることを教訓として帰宅した。
ところで、その小説はワンエピソードが短く、ちょっと盛り上がって小粒なオチを迎える。要は歯切れと起伏が控えめな読み口なのだが、そこが心躍った。こういう怪文書が人知れずポストに投函されているときっと楽しい。…おかしい、私はそこまで怪文書に興味を持っているわけではない。
自分でも唐突に怪文書を送る考えが出てきて不思議だったが、思い返すとあの日怪文書を見かけていた。棚に平積みされた漫画の前に、A4のコピー紙を折りたたんだような冊子、白黒のゴシック体の文字と罫線に蛍光ペンで線が引かれている。怖くて触れることができなかった。
どくさいスイッチ企画「殺す時間を殺すための時間」

