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2026.02.12
2025.10.18

映画「ジェイラー」感想

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「イコライザー」や「 ジョンウィック」のようなリタイアした殺し屋か何かが再奮起して暴れまわるような物語は、そのようなジャンルとして知名度が高いと思う。「ジェイラー」の予告編を見たときインド版のそれだと思って実際に見てみたら、想像以上に過激だった。

かつて警察関係の仕事をしていたおじいちゃんが主人公。孫と暮らし、息子も主人公と同様に正義感溢れる警官として働いている。ある日、仏像横流しマフィアの捜査をしていた息子は行方不明になり、主人公はキレてしまった。在職中の主人公は刑務所であらゆる犯罪者を屈服させてきた超暴力野郎なのであった。自身の武力と闇組織とのコネを駆使した主人公は手段を択ばず、仏像横流しマフィアを追い詰めるのであった。――というストーリー。

冒頭で触れた2作と比べると家族と暮らしている点や組織との繋がりがある点が違うので話の展開が大きく異なる。守るべき家族がいればそれだけ弱点も増える。マフィアを相手取るにはそれだけ不利に見えるが、今作は主人公があまりにも過酷に暴力を行使する。敵の返り血を浴びてしまった家族を前に、主人公は何かを物語りすぎる目つきをする。想像していたよりも、壮大で業が深い所業。何をしでかすか分からない点で、どちらかと言うとホラーの方が近い映画だった。

正直かなりバイオレンスなんだけど、思い返せば冒頭の日常パートソングの途中で主人公の息子がマフィアの構成員を拷問していた時点で暴力の露出頻度が相当高いと気づくべきだったと思う。事件が起こったら嫌な隣人を陥れて協力させる、人気のない所でゴロツキの首を刈る等、相手を問わず目的のためなら遠慮をしない。一般人を殺したりしてないから何らかの区別はつけているかもしれないが、とにかく恐ろしい。

と思っていたら、急に不思議なパートに突入する。主人公はある作戦を企てるため、映画撮影を利用する。悪徳映画俳優が登場するシーンはB級映画感が強くて笑えるはずなのだが、直前にあったさんざん主人公の残虐なシーンの余韻が強くてどんな気持ちで観ればいいのか分からなかった。そこからクライマックスでしっかりシリアスな気持ちにさせてきたので素晴らしい。コスプレ好きな味方のスナイパー4人組やどこか憎めないマフィアの側近に衝撃的な役割があって驚いた。(あと、扇風機刑のシーンが好きです。)

全体的に主人公のモラルが異常で、衝撃的な展開が詰め込まれていて面白かった。それでいて、主人公に演技力があって極端な行動に説得力がある。四角で囲んでズームイン/アウトする撮り方は好み。ただ、感想を書いているとやっぱり良い映画だったと思うのだが、悪徳俳優パートどうしても変な味を残していて「変なものを観た」という気持ちが心に刻まれている。あのパートが無いと残虐ばっかりでダレるかもしれないが、気持ちを揺さぶりすぎていると思う。

シンプルな勧善懲悪が好きな人や残虐描写が苦手な人にはお勧めしにくいが、どのシーンもパワーで溢れているので一見の価値がある。

映画の最初にはこの味があるジングルが流れる。

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