「トワイライト・ウォリアーズ」を見そびれているタイミングで「盗月者」という別の香港映画を観られそうだったのでガーデンズシネマに行く。
30秒くらいあらすじに目を通して東京で時計を盗むということだけは知っていたものの、ポスターを見るとキャストのイケメンダンスグループ率の高さにちょっと動揺した。
メインビジュアルのうち3人が香港のグループのメンバー。1人はHIGH&LOWにおけるEXILEメンバーのような枠(何重か事実誤認を含んだ例えだが認識のニュアンスは伝わるだろうか)のような雰囲気…だったが、どうやらダンスグループには加入していないらしい。そして、残る一人はちょっとガタイの良い、周りがスリムすぎるせいで相対的にパワー系に見える仕事人っぽい人。彼がいないと、ぱっと見で犯罪映画とは分からなかったと思う。とにかく何か危ないことをしそうな期待感を、ポスターを見ただけで抱かせた。
結局どんな映画だったかというと、5人全員がストーリー的な引力を持っていて、どんどんインシデントのフラグが立つドキドキする映画だった。初代の腹心がワンマンな裏稼業の二代目に東京の時計を盗むことを命じられる物語。
腹心のもとに集まったのは馴染みの爆破工作員、金庫破りの息子、時計偽造士。二代目が初代の部下を簡単に粛清していたり、金庫破りの息子の兄の死に腹心が関係していたり、ターゲット以外の超プレミアム時計を発見してしまったり…そういったトラブルの種がテンポ良く出てきてワクワクが尽きない。そのプレミアム時計と言われるのが初めて月に降り立った”ムーンウォッチ”。案の定ムーンウォッチも盗み出す。組織も日本のフィクサーも敵に回した一行はどうする、というのがストーリーのポイント。
日本が舞台の海外映画というと、ブレットトレインやソニック3みたいな本物とちょっと違う描写とか邦画と異なる日本の撮り方が個人的には好きなんだけど、今作は多分リアル。本当にありそうなんだけど、銀座や駅地下の飲み屋街は行ったことが無いからどれくらいフェイクが入っているのか分からない。ちょっと捻った場所の選択が面白い。計画の合間に引率2人、新人2人で出張したような空気感が挟まっていいアクセント。富裕層を装って時計屋で取引するシーンもあれば、ヨレたシャツでラーメン屋に行ったりする。作戦決行までの仕込みも、そこそこ長かったと思うけど場所選びの妙やフラグ立てが面白くて間延び感は無い。
あと細かいおもしろポイントとしては、割と登場シーンの多い時計屋の店主。古金庫屋?や骨董店のマスターの風格。50音のボタンが付いたアンティーク金庫と、CGで表現された内部構造。金庫自体は実際にありそうだが、中の金具にも丁寧に文字が彫られているのだろうか? 分かりやすく変!というわけではないが、何かと味が強くて芸が細かい。
そんなわけで、何かきっかけがあれば評価(ネットで擦ら)されそうな予感がするので先に感想をまとめてみた。

