日が照りすぎる部屋だからか暑い。軽々しく薄着で出かけたら風が冷たい。歩いていたら気づかないかもと思った。
仙巌園駅で降りてMAKAIギャラリーへ。元々が漂流船がビルの二階にワープしたような空間。手前の方に店があればマーケットの外れに近い雰囲気になる。壁には宗教画のようなものと粘土画のようなものがある。そして、後に彫師と思われる人物、カカオの何か、何らかのエスニック料理、アロマと思わしきもの、コーヒーなどの人々がまばらにいる。少なくとも南国だとは思ったのだが、安易に南国と片付けられない程度には異様だった。困惑は伝わっているだろうか、コーヒーの存在だけは素直に認識できたので一杯淹れる工程を見つめて落ち着いてみようとした。右後方には粘土を手でこねる男が座っている。主に神の絵を描かれたものは、ローファイな印刷機を細かい手作業で再現したような大がかりな作品であった。そのうち、カカオの何かがミルクココアとは違うものだと分かったので丹念に質問をすることにした。以前、うっかり試飲したものが生ぬるい濁り酒のようなもので体が痺れたことがあるので気をつけるようにしている。と、言う話をすると味の好みが伝わったのかスッキリしたものを作ってもらえることになった。栗色の小石状のカカオを小さな壺に入れて、腕輪をした拳骨を木で象ったような棒ですりつぶして飲み物を作る。ビターチョコレートとローストアーモンドの排他的論理和のような味がした。つまり、チョコ特有の苦味のようなものの代わりに明るい香ばしさが広がり、砂糖では無くてナッツ系の甘みがある。はじめは温かく軽い飲み口だが、次第に繊維質が混ざってプロテイン程度の満足感があって1杯で2度おいしい。どうやら栄養が欲しかったようなので、しばらく歩いて街に戻ることにした。ちなみにその日からしばらく体調が良い。
道中で弁当を仕入れて映画に行く。パディントンの3作目。いつの間にかアクション活劇であることを隠さなくなっているのが面白い。舞台もロンドンから離れて何でもアリ。コカイン・ベア以降、クマが動くのが面白くなっている。パディントンが行方不明になった育ての親熊と会うために行きがかり上黄金郷を探すストーリー。いかにも裏切りそうな登場人物が怪しい雰囲気を出して、期待以上の裏切りっぷりを見せるのが面白かった。育ての親熊はおばあちゃんで、老熊ホームも登場するのでパディントン以外のクマもいて楽しい。
ふと、老人ホームにいる祖母を思い出し、ちょうどよく母の日だったので一筆イラストを描き持っていくことにした。耄碌しているものと思っていたが、描いたイラストの感想を述べていたので心配していたよりしっかりしていた。
夜は録画したい番組があったので、テレビのハードディスクの容量を空けるべく録画をチェックしていた。
なぜか二本まとめて録画させることが分かったので、我慢して最初の一本が終わるのを待っている。

