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2026.02.12
2025.10.18

240811

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部屋の換気をしながら作業をしていると、窓の方からバチバチと異音。念の為コンセントの無事を確認してまた作業。

約25分後だろうか、今度は視界右上の蛍光灯がバチバチと鳴り出す。何か手のひら大の物体が滑空し、ぶつかっている。ウワーと叫びつつ部屋を飛び出し、ドアを閉める。十中八九、虫だ。何の虫かは察しがついたが、明言はしない。なぜなら、バチバチと飛んでくる虫の時点で、種類に関わらず何かイヤだからだ。

話を少しそらす。大学院生だった頃の夜、徹夜で研究の週次報告の成果を作ろうとしたところ、足先にカリカリと違和感が。スリッパを揺すったところ、中から親指大のクワガタムシがよろけていた。朦朧とした翌朝、いつも通り教授から詰められる。多少慰めになるかと思い、もにょもにょとクワガタムシの件を報告。教授は怪訝な目つきになり、もう少し、怒られた。と、言うことがあった。とにかく、ムシは自分の生活に合わない。

棚からスプレーを取り出し、作業部屋に戻る。ちょうど入り口と反対側の壁に虫が見える。一歩踏み出し、噴霧。射程が足りないのか正面の足元に白い煙が溜まる。トコ、トコ、と動く虫。反応を示したのかもしれない。様子を見つつ鍵とスマホを回収し、部屋を出る。きっと明日には落ちてるんじゃないかな。そこまで考えて何かに気づく。何だろう、危機感が足りない。

虫が入った作業部屋と寝室は割と距離がある。寝ている間に何も無さそうだから安心している。一分で至った結論があまり面白く無かったので、予備のスプレーを買いに天文館に出かける。

深夜のアーケードは虫が点々と存在している。遠くの地面にある黒い点は大概、ガムの残りか虫である。近寄るとだんだんとディティールが見えてきて少しだけ緊張する。そんなことが当たり前にあったから慣れてしまったのだろうか。いやどちらかと言うと、さっき部屋に入ってきたときのほうが落ち着いている。その説明がつかない。

遠くにある状態から私の方からどんどん近くに寄る事と、音がする方を見たら何かが飛んでいて逃げて戻るとそこにいた。この2つに何か違いがあるのか。もしかしたら置かれた助走が多いのかもしれない。音がして、飛んでいたときは逆光とハネなどの動きで見かけがボヤボヤとしていた。そのタイミングではどこか存在が抽象的で、答えそのものは認識していなかったのではないだろうか。ジャンプスケアにしては、前フリの割にインパクトが薄い。場所、前フリ、瞬発力、ホラーはそれらのバランスが重要なのだ。昼間に観たホラーコメディの舞台のことを思い出しながら凡で休んでいた。特に何もなかったら、明日か明後日の公演を観る手続きを進めていたのに。

翌朝、朝食はスプレーを買うときに買っていたパン。明るくなるのを待ってから、複数種類のスプレーを流しながらついたままの蛍光灯と換気したままの窓を閉める。そしてまたスプレーを流しながら出る。本体はまだ確認していない。それで生きていたら薬が悪いんだと思う。

シャワーを浴びて、ついでに寝室にもスプレーを流して外出。スプレーが体にヒリついているのか、不思議と暑くは感じない。

昼過ぎになったら本体の捜索を始めるのだろうか。ちょっと億劫だ。

ここから先は徐々に追記しておく。

有飯を取り、置きっぱなしにしていた服とよく使う外履きを回収。その後、即死だったら落ちていそうな部分で見つからなかったので撤収。今すぐ見つけないといけないようなものでもない。日当たりがいいときにやりたい。

翌朝、玄関で死体が見つかる。作業場から玄関までだいぶ距離がある。わざわざ死体を見せに移動してきたのか、もう一匹入ってきたのか、どちらにしろ嫌である。

真剣に探していないせいでもあるがまだ見つかっていない。

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